シューベルト歌曲集「冬の旅」作品89 D.911(全曲)訳詞
Die Winterreise / Franz Schubert


冬の旅  ヴィルヘルム・ミュラー
訳詩:神崎昭伍

※テキストデータのためウムラウトなどは省略しています。


3 凍った涙


凍ったしづくが
私の頬から落ちる.
涙を流したのに
気づかなかったのか?

涙よ,私の涙よ,
朝のつめたい露のように,
凍りついてしまうほど,
生ぬるいだけなのか?

胸の泉からは,冬の氷のすべてを
とかそうとするかのように,
熱つく燃えたち
湧きたってくるというのに!


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