冬の旅 ヴィルヘルム・ミュラー 訳詩:神崎昭伍 ※テキストデータのためウムラウトなどは省略しています。
一羽の烏がいっしょに 街からついて来ていた. 今日いつまでも 私の頭をめぐって飛んだ. 烏よ,奇妙な生きものよ, 私から去ろうとしないのか? まもなくここで獲物となった 私の身体につかみかかるつもりなのか? きあ,旅の枝にすがるのも, もう長いことではないだろう. 烏よ,墓にまでいたる忠実さを これを最後と見せてくれ!
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