冬の旅 ヴィルヘルム・ミュラー 訳詩:神崎昭伍 ※テキストデータのためウムラウトなどは省略しています。
樹ぎのあちこちに 色づいた葉がいくつか見える. そして私はしばしば 思いに沈んで樹ぎの前に立ちつくす. 一枚の木の葉を見つめ, 私の希望をそれにかける. 風が私の木の葉とたわむれると, 私ははげしく身ぶるいがする. ああ,その葉は地に落ちる, 私の希望もともに落ちる. 私も地面にたおれ, 私の希望の墓に涙を流す.
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